象徴は予感を目覚めさせるが、言語は説明しかできない。象徴は人間精神のありとあらゆる側面に同時に触れるが、言語はつねにただ一つの考えに没頭するしかない。心のもっとも内密なふかみにいたるまで象徴は根をのばすが、言語はかよわい微風のように理解の表面をかいなでするだけだ。象徴は内部に、言語は外部に向けられている。象徴だけにしか多彩きわまりないものごとを統一的な全体の印象に結びつけることはできず、言語は個々のものごとをつぎつぎに並べ、つねに一つずつ意識にもたらすだけだ。……ことばは無限なものを有限にするが、象徴は精神をいざない、有限の生成する世界の境界を超えて無限の存在する世界の王国に導く。
――ヨーハン・ヤーコブ・バッハオーフェン――
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